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白川郷合掌民家の保存と利活用

世界遺産にも登録されている白川郷に財団法人日本ナショナルトラストが
所有する合掌民家が「旧松井家(合掌文化館)」と「旧寺口家」の2棟あります。
毎年、初夏になると合掌造りの茅葺き屋根でもっとも痛みやすい
「棟」の部分のメンテナンスを地元のボランティア組織である白川ボックスや
保存団体である荻町集落の自然環境を守る会によって
「棟つつみ」や「棟茅替え」という作業が行われます。

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今年も地元の皆さんのご協力により、無事に実施していただきました。
棟茅の下のほうは、数年前の茅が土になってきているのですが、
そこを少し掘り起こしてみると、なんとカブト虫のさなぎや成虫が
ゴロゴロと出てきました。
茅葺きの家は「昆虫の家」と呼ばれ、多種多様な昆虫が共生しているようですが、
その一端を垣間見ることができました。

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また、旧松井家では、地元の観光協会により、白川郷の伝統文化体験が
実施されており、ちょうど関西からのお客様が体験されていました。
地元のお年寄りから、藁の綯い方、わらじの作り方を教えてもらい、
とくに小学生の子どもは大変興味をもって取り組んでいました。
当然、仕上がり具合もご家族の中で一番でした。
今年の予定もまだまだあるようですので、
ぜひ参加されてみてはいかがですか。
JNT会員には割引措置もあります。

お問い合わせは以下まで。
http://www.shirakawa-go.gr.jp/othercontents/event.html

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# by national_trust | 2008-07-28 14:12 | 白川郷  

梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間_b0145735_17541755.jpg


四国は今日、梅雨明けしたそうですね。
旧安田楠雄邸のある千駄木でも、
今日はとてもいいお天気でした。
空も高くなり、夏の日差しになりつつあるようです。

# by national_trust | 2008-07-04 17:54 | 旧安田楠雄邸  

茅葺きネットワーク総会・シンポジウム

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 6月28・29日、福島県下郷町で茅葺きネットワークの
総会及びシンポジウム・見学会を行いました。
今年は第9回を迎え、当ネットワークが準備会のときに
開催をした下郷町・大内宿に再び戻ってきました。
シンポジウムは以下のプログラムで開催されました。

 (1)開催挨拶
   ネットワーク代表 (ネットワーク会長:白川村長)
   開催地 (下郷町長)
   事務局 (財団法人日本ナショナルトラスト理事長)
 (2)挨拶及び基調報告 「ふるさと文化財の森事業について」
   苅谷 勇雅  (文化庁文化財部文化財鑑査官)
 (3)開催地報告 「大内宿の農村景観と茅場の整備について」
   吉村 徳男  ( 大内宿保存会長)
 (4)各地からの報告
   上田 進   ( 西中国茅葺き保存研究会長)
   嶋津 宣美  (手這坂活用研究会)
   熊谷 秋雄  (有限会社熊谷産業常務取締役)
   西尾 晴夫  (屋根晴)
 (5)パネルディスカッション
  「復活しよう茅刈りの風景 〜茅場と茅葺きのつくる文化的景観」
   コーディネータ: 安藤 邦廣 ( 筑波大学教授)
   パネリスト: 尾谷 雅彦 ( 河内長野市教育委員会)
           黒田 乃生 ( 筑波大学准教授)
           高橋 佳孝 ( 全国草原再生ネットワーク会長)
           奈良 俊哉 ( 近江八幡市協働政策部地域文化課)
           吉村 徳男 (大内宿保存会長)
 (6)閉会挨拶
   開催地 (下郷町教育長)

 夜は、宿泊地でもある大内宿に移動し、
地元の方々と全国からの訪れた茅葺きの職人、研究者、学生、愛好家らが
盛んに情報交換を行いました。

翌日は、大内宿の茅場や茅葺きの研修所、その他下郷町内の
茅葺き集落(トタンがかけられていましたが)等を見学してまわりました。

# by national_trust | 2008-06-30 18:01  

初夏の庭園

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旧安田楠雄邸は東京都から文化財指定を受けています。
そのカテゴリーは「名勝」。
名勝とは、なかなか難しい日本語ですが、
旧安田楠雄邸の場合は、その庭園がすばらしいということで
指定されています。
ただ、長年の年月により、設計当初やきちんと管理が行き届いて
いた時代から比べると、かなり荒廃が進んでいたのですが、
特別に修復前にもかかわらず文化財として指定していただきました。

庭園のカテゴリーの中でも、旧安田楠雄邸のお庭は、
いわゆる都市住宅庭園と言われるもので、
大名庭園や大財閥の庭園と比べると規模は小さいですが、
建物内を視点として鑑賞すると
とてもきれいで広がりを感じさせる演出が施されています。

東京には、天皇家に由来する庭園のほか、
後楽園(水戸藩)とか六本木ヒルズ(毛利藩)など大名に由来する
庭園はいくつか残っていますが、建物はあまり残っていません。
そういった意味では、旧安田楠雄邸の建物と庭園は
切っても切れない大切な関係が今に継承されている
近代の都市型屋敷の代表作だと言えます。

もちろん、現在ではこの規模の屋敷を都内に建設することも
庶民には到底夢の話しになりましたので、
現代の感覚からすると十分大邸宅だと言えますね。

# by national_trust | 2008-06-20 16:25 | 旧安田楠雄邸  

6月の旧安田楠雄邸

旧安田楠雄邸はすでに夏の様子になってきました。
武川さんがつくられた幕が、風に吹かれて
涼しげな昼下がりでした。

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# by national_trust | 2008-06-18 10:09 | 旧安田楠雄邸